首都圏には3月15日と3月21日、二回大規模なフォールアウトがあったわけですが、最初のフォールアウトはまったく換算に入れられていません。したがって、実際には上のデータより、実際の降下物の積算量が大きくなるはずです。ここで取り上げられている放射性物質は、ヨウ素とセシウムだけです。ただし他の、もっと測定が困難な放射性物質も存在する可能性はありますが、比較的少量だと考えられています。土の上に降りそそいだセシウムは、土壌へと沈着すると考えられます。ともあれ、汚染状況は、土壌検査をしてみるのが最も確実です。放射能防御プロジェクトによる首都圏土壌検査結果によれば、東京都23区の42箇所の平均で、1006Bq/kgということでした。この結果は、反原発派によって発信された信頼出来ない、という人もおそらくはいるでしょう。
ところが、東京都新宿区も、また埼玉や群馬よりも汚染がひどく、I-131、Cs-134および137の合計で46500Bq/m2もの死の灰が降った事がわかります。すなわち、2011年3月時点では、東京は(少なくとも新宿は)放射線管理区域相当の汚染状況であったと言えます。東京は安全ではありますが、その実態については不明確な点がおおいことは、さまざま指摘されています。しかしながらそれら性格につたえられていないかもしれません。